仕事が頭から離れず「心が休まらない」根本原因 ストレスフルな現代を生きるヒント「首尾一貫感覚」

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先輩にはCさんを傷つけている自覚はなさそうで、想像力が欠如しています。Cさん自身は傷ついているので、いじめやハラスメントととらえられても無理はありません。

相手の気持ちを想像できない無神経なタイプには、Cさんがコミュニケーションのテクニックを学び、それを資源(武器)にすることで、処理可能感を高めるのが1つの方法です。その方法の一つが「私は」を主語にするI(アイ)メッセージです。

「(あなたの)その言い方はキツイです」「それは(あなたが)考えた企画ではないですよね」と言うと、相手は自分が責められたように感じます。なぜなら、それらの言葉は、「あなた」という主語が隠れているYOUメッセージだからです。Iメッセージを使うと「(私は)冗談と受け取れなくて傷ついているんです」「(私は)ずっと温めてきたこの企画を最後まで担当したいです」となります。表情や声色なども言葉の内容に一致させると、より効果的です。

そこまで自分の気持ちを伝えても先輩がまったく変わらないようであれば、上司に相談すべきでしょう。

「結果形成への参加」が有意味感を向上させる

最後にDさん(男性40代半ば)のケースをもとに有意味感(どんなことにも意味がある)の高め方について見ていきます。Dさんは「上司を信じて頑張ってきたのに、認められず、働きがいが見出せない」と悩んでいました。

もともと有名サロンの店長として働いていたDさんは、オープンしたばかりの無名サロン店長へ転職しました。それはオーナーの人柄やスローガンに共感したからでした。オーナーを信じて頑張ってきたにもかかわらず、「Dの代わりはいくらでもいる」という言葉を浴びせられます。Dさんは、オーナーについていっていいのかわからなくなり、今の会社に働きがいを見出せなくなったようです。

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