仕事が頭から離れず「心が休まらない」根本原因 ストレスフルな現代を生きるヒント「首尾一貫感覚」

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◎把握可能感が低い理由
 Aさんの先輩は、指示が(機嫌によって)変わることから、Aさんは何を基準にして仕事をしていいかわからず仕事の全体像が見えません。

◎処理可能感が低い理由
 周囲に相談しても、いまだ解決に至っていないためです。また、Aさんにはセルフケアに関する情報が不足しています。

◎有意味感が低い理由
 今の環境では成長できないためです。

まず無理にでも〝休養〞をとる

Aさんのように3つの感覚のすべてが低く、心身ともに疲弊している場合は、八方塞がりのような感覚に陥り、思考が悪循環して堂々巡りとなっています。こういうときは、有意味感についてじっくりと考えたうえで、なんらかの行動を起こす必要があります。

しかし、健全に物事を考えるためには休養が必要です。自分を取り巻く環境や自身の気持ちをある程度まで整理したら、まず無理にでも〝休養〞をとります。なかでも睡眠が重要なので、時間を取って睡眠時間に充ててみてください。たとえうまく眠れなくても、横になって目をつぶり、余計な刺激を頭に入れないだけでも身体には休息になっているものです。

〝眠れない〞ことがどうしても気になり、そのこと自体がストレスになるようなときは、専門医の力を借りましょう

身体が楽になってきたら、3つの感覚をもとに今後のことを考えます。そのときのポイントは、自分が目指す姿や仕事などを考え(把握可能感)、それを得るために必要な資源を知り(処理可能感)、具体的にどのような行動を起こせばいいのか(上司に相談するなど)を整理し、今の課題に向き合うことにどのような意味や価値があると思えるか(有意味感)ということです。

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