「資源」を活用して乗り越える
「処理可能感(Sense of Manageability)」とは「なんとかなる」「自分はなんとかできる」というように思える感覚です。私がカウンセリングをしていて、打たれ弱い人、ネガティブな思考にとらわれている人、ストレスフルな状況にいる人などは、この感覚が弱いと感じます。
この「なんとかなる」をもっと詳しく言うと、「自分にふりかかるストレスや障害に対処できるという確信」「問題を抱えたり、トラブルが起きたりした場合にも、 自分やまわりの助けを借りながら、 乗り切ることができる自信」などと言います。
なぜ「なんとかなる」「なんとかできる」「乗り切ることができる」という感覚をもてるのかと言うと、乗り越える際に必要となる「資源」があるからです。
「資源」には、「人脈」「知力」「経験」「お金」「権力」「地位」などがあります。この「資源」はもっていることも大切ですが、タイムリーに引き出せることが重要です。
私自身は、この「資源」を説明する際に「仲間と武器」という言葉をよく使います。「仲間」は、「人脈」のことです。つまり、人、人間関係ですね。
仕事でピンチに陥ったとき、メール1本で「今、困っていて。これについて何か情報ないかな?」などと聞ける仕事仲間がいたり、「どうしましょうか」と相談したら一緒に考えてくれる上司がいたりすると、「なんとかなる」と思えるものです。
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