「就活をしている高校時代の同級生を見て、『このままだと自分はニートや』と思い、心を入れ替えたんです。私は遅刻魔ですし、いつも突き詰めずにこれくらいでいいかという感じで適当なところでやめる癖があったんです。そういう甘えが生活にすべて出てしまっていました。だからこそ、試験でも一問一問にこだわって、つらくなってもあと10分やろう、友達との待ち合わせも早めに行こう、というようにボーダーラインを厳しく設定することを自分に課しました」
こうして最後の1年は勉強のクオリティにこだわり、アルバイトをしているときも、勉強をしていないときでも、猛勉強しているときと同じように気合いを持って丁寧に向き合いました。
「この年、はじめて入試直前の11月に模試を受けたんですがE判定でした。このE判定だけ見たら落ち込みますが、まだ重点的にやっていない箇所が出たので点数が出ないのは当たり前だと思っていました。インプットのゴールを12月に設定していたので、自分の中ではクオリティの高いE判定だったんです」
E判定でも、分析と掘り下げをすればいい
「E判定でもいいんです、その代わり、解けなかったところは分析と掘り下げを徹底しました」というまおさん。結果、センター試験の結果は89%。この結果を見て、まおさんは「勝った」と思ったそうです。
「87%くらい取れたらいいなと思ったのですが、幸運にも思っていたより高い点数を取れました。ほかの大学もおそらく受かったのですが、確実に合格したかったので、徳島大学の医学部に出願しました。2次試験もよくできたので、合格者平均点より30点高い得点を取り上位合格できました。すべてがうまくいきましたが、実力を磨いたからこそ、運も呼びこめたんだと思います」
こうして、4年にも及ぶ浪人生活を終えたまおさん。
浪人してよかったことを聞くと、「外部要因によりぶれることがなくなった」とのこと。また、頑張れた理由に関しては「妥協したくなかった」ことが大きいそうです。
「人生は1回きりなので、自分が達成したいと思ったことをどうしても諦めたくありませんでした。だから、4浪の年は、何としても合格するために、必要な要素だけを考えていました。一般論を一切気にせず、自分の性格や体質・集中力・性質だけを見ていたので、合格までに必要なことをする戦略を練れたんです。外部要因を気にせず、本質だけを見れるようになりました」
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