宿題になかなか取りかからない。宿題中に気が散ってなかなか進まない……。発達障害のある子の家庭学習は、一筋縄ではいかないことも多々あります。宿題に取りかかる前、宿題中に具体的にどのようなサポートを行ったらいいか、『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全』より一部抜粋し再構成のうえお届けします。
学習サポートの基本となる3つの係
ADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(自閉スペクトラム症)などの特性にかかわらず、子どもの学習サポートをするときに保護者が果たすと有効な役割が3つあります。それが、消しゴム係、ヨイショ係、生徒係です。
大人がこの3つの役割を果たすことで、子どもの負担が少なくなり、同時に自分を客観的に見る機能(メタ認知)を働かせることができます。
保護者の皆さんは、3つの係に取り組みながら、子どものガイド役になってみてください。発達障害のある子どもは、メタ認知の働きや発達がゆっくりであることが多いので、今何をやるのかを思い出すきっかけをつくってあげたり、今どのくらい進んでいるのか知らせてあげたり、残りがどのくらいかを見えるようにしてあげたりします。
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