発達障害の子の勉強「実験タイム」でガラッと変化 宿題時間が「イライラに耐える苦行」ではなくなる

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
勉強に取り組む時間は、自分の特性を知ることができる「実験タイム」(写真:すとらいぷ/PIXTA)
この記事の画像を見る(3枚)
宿題に取りかかるのに時間がかかる、集中力が続かない、姿勢がすぐにだらんとなる、なかなか理解できない……。そんな悩みを抱える保護者の方いらっしゃると思います。発達障害のある子どもにとっての勉強とは? 『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全』より一部抜粋し再構成のうえお届けします。

勉強に取り組む時間は「実験タイム」

発達障害のある子どもたちは、障害物競走をやっているようなものです。勉強をするときの自分の特性(どんなときに集中できるか、気がそれやすいか、何があるとがんばれるかなど)、どんな環境だと勉強がはかどるか(温度や明るさ、音、場所、周囲の人や道具など)を知っていると、障害物を意図的に減らすことができます。

そこで、生徒と勉強するときには、私が見つけたその子の特徴を必ず伝えるようにしています。

「○○ちゃんは、おしゃべりしてから勉強したほうがはかどるね」

「△△くんは、勉強のあとにボードゲームで遊べるとがんばれるね」

「□□ちゃんは、来てすぐ勉強を始めたほうが集中できるね」

こうやって、勉強をツールにしながら、子どもたちは自分に合うやり方、自分に合う環境を知っていくのです。そう考えると、勉強や宿題に取り組む時間が実験の時間のように思えてきませんか? 

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事