子どもたちは、経験の少なさから「ダメ」「違うよ」と大人に訂正される機会がたくさんあります。特に発達障害のある子どもは、不注意が多かったり、コミュニケーションが取りづらかったりするため、叱られたり、注意を受けたりすることも多くあります。
そのため、「何がダメなのか?」はよくわかっていますが、「何がいいのか?」は指摘されることが少なく、案外わかっていません。うまくできたときは「何がよかったのか?」を言葉にして何度も伝えてあげましょう。
すると、「これでいいんだ」と安心できるし、OKの基準がわかります。勉強で間違えることを怖がる子には、算数の式や漢字をうまく書いているときに、横で「そうそう」と言ってあげるだけで安心して取り組めるようになります。
自分を客観視する力の弱い子もいる
発達障害のある子どもの中には、自分を客観視する力の弱い子がいます。そのため、「ちゃんと進んでいるよ」「ここが前よりもできるようになっているよ」と、以前との違いを具体的に教えてあげると、「これが進んでいるってことか!」「自分はできるようになっているんだ!」とわかるようになります。
そうすると、自分を客観視できるようになり、自分がどういう人間なのかがだんだんとわかってきます。このように「自分はわかっている」「できるようになっている」と感じられるようになることも学習のひとつです。
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