宿題がサクサク進む子の親がやっている役割3つ 「消しゴム係、ヨイショ係、生徒係」とは何か?

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3つの係に取り組むと、保護者の役割が「教える」から「観察する」に切り替わります。大人が子どもに教えて理解させる必要がなくなり、宿題をやる間は子どもの環境調整と観察に徹することができるわけです。大人に環境調整をしてもらえると、結果として子どもの負担が減り、勉強に集中できる環境が整います。

保護者は勉強を「教える」ことに関しては素人です。保護者が「教える」立場から降りることで、子どもが主体的に勉強に取り組めるようになります。

(出所:『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全』)

消しゴム係とは?

学習サポートの基本1『消しゴム係』子どもの「消す」負担を減らす

長く学習指導をしていて、勉強が苦手な子どもたちの多くは、消しゴムで「消す」という作業にストレスを感じていることがわかりました。

「消す」というアクションが負担ということもありますし、「間違えた」とあらためて感じることが苦手でもあるようです。そういう子に対しては、大人が消しゴム係をしてあげると、負担が減ってやり直しをいとわなくなります。

消しゴムで消すときは、ひと言「消してもいい?」と聞きましょう。なぜなら、宿題は子どものテリトリーだからです。勝手に侵入しない。こういうところで「自分と大人(自分以外の人)は別の人間で、それぞれテリトリーがある」という自他境界が育まれていきます。

「家族だからいいでしょ」と保護者が子どものテリトリーにズカズカ入り込んでいると、人の顔色をやたらとうかがってしまったり、自分の考えを人に強要してしまったりと、自他境界の曖昧さによる生きづらさを抱えてしまうことがあります。

そして、消しゴムで消すときは 「どこを消そうか?」と聞きましょう。子どもの中には、「漢字の間違えた箇所だけ消してほしい」「1文字全部消してほしい」といった意思があります。

でも、言ってくれないとわからないですよね。「どこを消そうか?」「ここを消して」というちょっとしたやりとりが、自分の意思を言葉で伝える練習にもなります。

(出所:『発達障害&グレーゾーンの子の「できた!」がふえる おうち学習サポート大全』)
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