「大学3年生の1学期から大学を休学して1日5~6時間、最大で8時間くらい勉強していました。英語と数学をなんとかしないといけないと思って、その2つの科目から取り組み始めましたが、英語はとりあえず参考書に書いてあることを理解せずにノートにそのまま書き写していましたし、数学は簡単な参考書の公式を丸暗記していました。今思うと、なんの意味もない勉強法を4カ月続けていたのです」
その年の8月の河合塾の第2回センター試験模試の結果が戻ってきて、このままではダメだと、初めて危機感を抱いたようです。
「数学の偏差値だけは50を超えましたが、ほかの教科はすべて偏差値が30~40台でした。今の勉強を続けていても国公立大学に行けないのは確実だと思い、なんとかしないといけないなと思って、YouTubeで勉強法をあさるようになったのです」
この無我夢中で情報を収集しようとした姿勢が、敦司さんの人生を大きく変えることになります。
「今年の合格は厳しい」と言われる
模試の結果に絶望し、自身の勉強法を改めようと思った敦司さんは、篠原塾(オンライン家庭教師サービス・個別指導型予備校)で首席講師を務める松原一樹氏が運営するYouTubeチャンネル「YouTube予備校」を見つけます。
その動画の概要欄に学習方法の相談ができるリンクが貼ってあったことに気づいた彼は、松原氏に相談メールを送りました。そこで基礎学力のチェックテストこなし、学習相談で言われたことは、「今年の合格は厳しい」という内容でした。
「『学力はピラミッドになっていて、積み重ねていくもの』で、私は中学レベルの基礎学力を身につけるところからのスタートだと教えて頂きました。そこで初めて学力の土台を作る重要性に気づいたんです。中途半端に大学に在籍しているのもよくないと思ったので、大学も退学して、決意を固めました」
その相談内容をもとに、英語と現代文に絞って勉強を始めた敦司さんは、指示してもらった参考書を順番にやりつつ、中学レベルの勉強を丁寧に重ねました。
この年のセンター試験の結果は5教科7科目で40%に満たないくらいでしたが、英文法は自信を持って解けるようになったそうです。ただ、この成績ではどこも受からないと思った敦司さんはこの年のほかの受験を取りやめたと言います。
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