外国人旅行者1300万人時代。国内にいても「外国」を意識する場面が増えてきた。そんな中、日本語教師に興味を持つ主婦が増えている。子育て中の女性でも働きやすく、やりがいもあるというのがその理由だが、はたしてそれは本当なのか。
日本語養成講座に主婦が集まる
東京都台東区にあるインターカルト日本語学校。付属の「日本語教師養成コース」では、4月開講クラスが始まっていた。受講生16人のうち8人が主婦。子どもが幼稚園や小学校に行っている時間を利用して通う主婦も多い。
この日行われていた授業は「日本語教授法」。主だった外国語教授法について考え方と実践法を学ぶ。「文法訳読法」「オーディオリンガルアプローチ」「直接法」……。専門用語も多く飛び出す授業だが、主婦たちの目は真剣そのもの。覚えることも多く、テストや実習もあるというが、その大変さよりも復職に向けてスタートを切れた喜びが勝る。
「ずっと使ってきた日本語なのに、毎日発見ばかり。本当に楽しいです」。4歳の子どもを持つ高尾歩さんは声を弾ませた。
「団体職員として海外にかかわる業務に就いたこともありますが、パソコンに向かう仕事がメイン。日本語教師なら外国人と直接コミュニケーションができて、信頼関係を築いていくことができるというのが魅力でした。すでに日本語教師をしている友人から、子育てしながらでも続けやすいと聞いて、挑戦することにしました」
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