
5児を育てる事業家も元は専業主婦志向
社会保険労務士の菊地加奈子さん(37)は5児の母だ。ブランクのある主婦を戦力に変えるしくみづくりを目指し、育休取得から復帰まで、企業と働くママをサポートしながら、認可外保育園の経営者として復職を願う女性たちを応援する。その穏やかな風貌とはうらはらに、抱っこひもで生後7カ月の第5子を胸に会議や出張に臨み、日々精力的に仕事をこなしている。
菊地さんは大学卒業後、商社の子会社で人事総務経理の仕事をしながら、結婚後は専業主婦になりたいと考えていた。両親は子ども3人を私大に通わせるため共働きを選択。体を壊しながら働き続けた母に感謝の念を抱きつつも、自分は家庭を守りたいという思いを抱いていたという。26歳で結婚する際にも、夫婦ともに「母親が働くのは子どもがかわいそうだ」という共通認識があり、妻がしっかり母親業を行う専業主婦家庭を築こうと話し合った。
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