企業が「いい人材」を採用したければ、次の4つの盲点に陥っていないか、振り返るべきでしょう。
典型的な失敗例は、「ヒト軸」に陥り、「どんな属性の人を採用するか」、学歴や年齢、いまの勤務先の規模、転職回数などから考えはじめてしまうことです。
などといった企業からの相談が、僕のところにもよく来ますが、このような探し方は正しくありません。
「採用で解決したいイシュー」は何なのか?
「これから採用に本腰を入れて取り組もう」という企業は、「ヒト軸」採用ではなく「イシュー軸」採用をすべきです。
そのためには、まずは「採用で解決する『イシュー』を明確にする」、そのうえで、「その『イシュー』を解決するには、どんなスキル、実績、経験、スタンスを持った人が必要か」を定義し、採用活動を行うのです。
言葉にすると簡単なようですが、これができていない企業が多いのが実情です。
マーク・ザッカーバーグのようなアイデア力と技術力を兼ね備えた天才エンジニアは、世の中にそうそういるわけがありません。
しかし、「ユーザーを拡大するためにiOSアプリ開発が必要であり、その経験やスキルがある人材」であれば、探せばいる可能性があるわけですから、「イシュー」を明確にして、「求めるスキル」を具体的にすべきなのです。
くらいのざっくりな「ヒト軸採用」で何とかなるのは、「誰がやってもある程度、仕事が回る仕組みがある」「何年もかけて教育をするから、いずれ戦力になってくれればいい」といった、戦力や時間に余裕のある大企業くらいです。
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