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「サウナで汗をかいた分だけ痩せられる?」は不正解
「サウナで、汗をかいた分だけ痩せられるかも……?」という期待は、残念ながら現実のものとはならない。
人の体内は、たとえ発汗で一時的に水分量が減っても、その後の水分補給や飲食によって、すぐにもとの水分量や体重に戻るようにできている。
少しでも発汗量を増やそうとして、サウナ浴中や前後の水分補給を怠るのは、むしろ危険行為だ。
過剰な発汗による体内の水分不足は、サウナの熱刺激によって、めまいや頭痛といった体調不良を引き起こしやすい。
それを回避するために、入浴前・クールダウン中・入浴後それぞれにグラス1〜2杯分(約500ミリリットル)の水を継続的に飲むことを、フィンランド人の医師や専門家が強く勧めている。
また、冬のアイスホールスイミングや、日本人のサウナ浴に欠かせない水風呂に代表される「冷浴」による冷刺激は、体内の脂肪燃焼を促す褐色脂肪細胞を活発化するので、ダイエット効果がある……という説もしばしば聞かれる。
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凍った湖に穴を開けて「アイスホールスイミング」を楽しむのも、サウナの本場フィンランドで人気のある健康法(写真提供:こばやし あやなさん)
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