ここまできた!「修学旅行」体験学習でできること 人気スポット巡りだけじゃない新しい傾向

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この体験学習プロジェクトについては、学校関係者向けのチラシにこう記されている。

京都には、1200年の悠久の歴史の中で、宮廷や寺院神社、武家社会のほか、人々の暮らしの中から生まれ、築かれてきた様々な有形・無形の文化遺産があります。京都の地での学びが素晴らしい思い出となり、人生の宝となることを願い、子どもと京都の未来を応援したい企業と京都の観光関連団体と共に、アオハルギフト・京都をスタートします。

舞妓の舞踊を選んだ狙いについては、「寄付企業様のご意向や学校側のニーズなどを踏まえ、花街文化の紹介となりました」(京都観光推進協議会)とのことだった。

そのほか最近の京都での体験学習としては、市と観光推進協議会が、SDGsを学ぶことにもつながる「Q都スタディトリップ」という探求学習プログラムを紹介している。「日本伝統文化入門公演」(ギオンコーナーでの京舞などの鑑賞)、「Q都ガイドプログラム」(地域企業訪問など)、「SPINNSアップサイクルラボ」(古着屋によるサイクルラボ)といった内容で、全国の学校関係者から問い合わせが多いという。

「修学旅行の聖地」も学校の誘致に懸命である。

SDGsの視点から千葉とのつながりを感じる教育旅行

千葉県も修学旅行での体験学習に力を入れている。キーワードはSDGs。SDGsの学習要素を取り入れた教育旅行の体験プログラムを成田・浦安・木更津・鴨川・いすみなどの地区ごとに用意している。

たとえば「空の玄関口成田で世界とのつながりを体感する」(成田市場・成田空港)というプログラムは、2022年に開場した日本初のワンストップ輸出拠点である成田市公設地方卸売市場の場内見学を行い、輸出されている農水産物の実情などを身近に学ぶ。

さらに空港内の制限区域を見学することで、空港での貨物取り扱いの現場を知ることもできる。事前学習、現地学習、事後学習とセットで学校の修学旅行プランに組み込めば、その学習効果は大きいと思われる。

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