ダメ上司は「会議10分遅刻」の損失を知らなすぎる 不毛な10分を参加者に強制的に撒き散らしている

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以上、さもとても合理的でクレバーな会社員面をして書いてみましたが、それを、あさっての方向から蹴り飛ばすのが、突然、上司から降ってくる作業や、突然、得意先から呼ばれたりすることです。午前・午後と、きれいにプログラムしたとしても、突然の横やりでご破算となることは正直、日常茶飯事です。

そんなときは……まずは腹をくくって、「突然仕事」に虚心坦懐に対応しましょう。そして気持ちも新たに、またプログラムし直す。

「おいおい、『突然仕事』で今夜残業になっちまうよ」──あきらめない。あきらめない。そんなときこそ、午後の使い方を工夫するのです。

抜け道を探し続ける午後

さぁ、お昼ごはんを食べて、いよいよ午後に突入です。会社員以外としての時間を過ごす夜に向けて、例えば映画やコンサートを観に行くとか、誰かと食事をしに行くとかの予定が決まっていれば、状況が差し迫ってきます。

この、「差し迫る感じ」との付き合い方が非常に大事だと、私は考えます。逆に言えば、「差し迫る感じ」と付き合わずに、ダラダラと残業する会社員がいかに多いか。

「差し迫る感じ」があること。それは実は誇らしいことなのです。なぜならば確固たる「会社員以外の自分」を持っているということなのですから。だから、「差し迫る感じ」に過度に怯えずに、仲良くすることが重要なのです。

午後に向けて、まずは目標となる時間を決めましょう。具体的な方がいいですね。「18時頃に仕事を終わろう」ではなく、「18時10分にロビーを出て、18時16分の丸ノ内線に乗ろう」ぐらい明確に。明確にする理由はもちろん、そのあたりを曖昧にしておくと、結果「差し迫る感じ」もフワッとぼやけて、予定時間に遅れることになるからです。

目標時間を定めました。おっと、その時間までには終わりそうもないほど、仕事が溜まっている。さぁどうする?

抜け道は──ある。絶対にある!

これ、30年間の経験から導き出した感覚。会社員の仕事というものは、一見無理無理な感じに見えても、絶対に抜け道があるのです。ここは信じてほしい。

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