「イライラしやすい人」がとりつかれている考え 私たちは意外とくだらないことでイライラする
「まぁ、いいじゃないか」とゆるく構える
インターネットで「いちばんイラッとすること」というアンケートがありました。3位は「遅刻されること」、2位は「会議中に携帯電話が鳴ること」。そして、はえある(?)1位は「相手が急にタメ口になること」だそうです。私たちは意外とくだらないことで、イラッとしているのかもしれません。他人と意見が合わないとか、批判されたとか、ミスしたとかではなくて。
先日、あるマナー講師とご一緒したときも、レストランで「注文をとりに来るのが遅い。マナーが最低」とイライラを表し、「ここには二度と来ない!」と怒り心頭でした。そんなにイライラしていたら、寿命が縮まってしまうのではないかと心配になるほど。
時間や礼儀に厳しいのは、日本のすばらしい点です。期待に応えてくれる確実性や、相手に対する心配りは、ほかに類を見ないでしょう。しかし、「許されない空気」の環境下では、いつも漠然としたイライラを抱えてしまいます。厳しさは、努力や成長につながる一方、それが裏目に出ると自分や他人を追いこみ、機嫌のよさや幸福度を阻害している、ということもいえます。
重要な点では厳しさをもつことも大切ですが、イライラがひどくなりそうな“イライラ限度ライン”を意識し、それを超えそうになったら、「まぁ、いいじゃないか」とゆるく構えることも必要だと思うのです。