なぜか許してもらえる人が口にする「ほんの一言」 相手がついつい許してしまう魔法の言葉とは?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「お詫び」の際、自分の非を理解していることを伝えられれば、相手の対応は大きく変わりそうです(写真:Graphs/PIXTA)
何気ない日常の中での一言も、「ちょい足し」するだけで、さりげない品と気づかいが伝わるものです。そんな「ちょい足し」のコツを教えてくれるのは、『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』の著者で元TBSアナウンサーの今井登茂子さんです。今井さんはコミュニケーション塾の主宰で、60年以上言葉の世界に身を置く、まさに言葉のプロ。書籍でも紹介した「謝罪」のちょい足しの数々を特別にお教えします。

お詫びするときに、一言足しておきたい言葉

ちゃんとお詫びしているつもりなのに、「なんで謝るべきなのか、ちゃんとわかったうえで謝ってる?」と受け取られて、火に油を注いだり、相手を不安にさせてしまうことがあります。

そんな事態に陥らないために、自分の非を理解していることを伝える「ちょい足し」が使えます。特に、目上の人には、よりていねいにしたいものですが、プラスひとことで十分かないます。

例えば、

Aさん:会議の資料に、頼んでいた売上の数字が入っていなかったよ。
Bさん:申し訳ありませんでした。
 ↓
Bさん:まことに申し訳ありませんでした。

いまさら「まことに」って……とつっこみたくなるぐらいに、社会人としてきちんとお詫びするときに「まことに申し訳ありませんでした」は定番のフレーズで、ほとんどの人が知っている言葉です。

一方で、話し言葉となると「まことに」は大袈裟、慇懃無礼だと感じていませんか。でも、そんなことはありません。ふだん顔を合わせている上司や先輩に謝るときも、あなたの気持ちが届きやすくなります。迷惑をかけてしまった、仕事に損害を与えてしまった、という、少し大きめのミスをしたときに、ぜひおすすめしたい「ちょい足しことば」です。

とくに仕事をしていると、自分は悪くないと思っていたり原因が自分にない場合でも、謝罪しなければならない場面があります。そんなときはお詫びの気持ちを込めるのは簡単ではありませんが、あなたが相手との関係性を大事に思っていることは伝えられるはずです。

そんな想いをこめて、相手の目を見ながら「まことに」と言ってみましょう。

言葉もさることながら、態度も重要。目を合わさずつっけんどんな態度では相手をもっと怒らせてしまいます。でも、目を合わせる+「まことに」のシンプルな組み合わせで、驚くほどお詫びの気持ちが深く伝わるのです。

次ページなぜ、自分がお詫びしているのかを伝えられる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事