とにかく明るい安村が“丸裸"にした日本人の幻想 世界中の人が大爆笑した安村さんの英語の秘訣

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では、このネタが以下のように始まっていたらどうでしょうか。

「Nice to meet you. My name is Tonikaku.」
-はじめまして、私はトニカクと申します。
「I’m going to do a pose that looks completely naked by the angle, even though I’m wearing pants.」
-私はこれから、パンツをはいているにもかかわらず、角度によっては全裸に見えるポーズを行います。
「First of all, I’m going to do foot ball naked pose.」
-まず初めに、サッカー選手の全裸ポーズを行います。

なんだかまどろっこしくて、シーンとなってしまいそうですよね。

丁寧で正しい英語ではありますが、これでは、ネタの意味もうまく伝わらなかったかもしれません。

このように、わかりやすい英語を、堂々と言うことが伝わるコツだといえます。

大切なのは「伝わるか・伝わらないか」

私はこれまで40年以上、日本で英語を教えてきました。生徒さんはみな熱心で、本気で英語を話せるようになりたいと思っている方ばかりです。

ですが、教えている中で、いつもすごく惜しいなぁと思っていることがありました。それは、みんな 「英語を話す」ことを怖がりすぎているということです。

多くの生徒さんは、はじめ不安そうにしていて、話しかけてもすぐに返事をしてくれません。こちらから「間違っても大丈夫だよ」と言って、やっと話をしてくれます。でもいったん話し始めれば、伝えたいという気持ちが出てきて、楽しく会話ができるのです。

とにかく、第一声を発することにハードルがあるんだなと感じてきました。

実は、今回の安村さんの英語からもわかるように、ネイティブからすると、ちょっとした行き届かなさ(説明が足りないとか、「目的語」がないとか)は、ぜんぜん気になりません。

そもそも相手がネイティブではないことはわかっているので、少し乱暴な言い方にはなりますが、相手に対してカンペキな英語など期待していないのです。

これは、逆の立場になってみるとわかりやすいと思います。外国人に日本語で話しかけられたとき、単語や文法が少し間違っていたからといって、イヤな気分にはなりませんよね?

それとまったく同じことです。

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