BIGLOBEが行った18~24歳のZ世代を対象にした意識調査によると、賃金が下がったとしても週休3日にしたい、仕事のやりがいより、私生活を重視したいと回答した人が半数超とのこと。
「こうした価値観はZ世代に限られるものではなく、コロナを経てすべての世代の価値観が変化してしまった」
そう力説してくれたのは、人事部であらゆる世代と関わっているGさん。
Gさん自身も同様に私生活を重視するタイプに変化したとのこと。確かにZ世代以外の価値観も調べてみると、変化が起きていることがわかってきます。
エン転職のユーザーを対象にした「新型コロナ後の企業選びの軸」について、アンケートによるとテレワークや休日休暇に対する希望に添えるか?を転職探しで重視する人が、世代に関わらず最上位を占めました。子育て世代に限らず、趣味や交友関係など私生活を大事にするという発想からの回答なのでしょう。
知人のDさんはコロナ前までは残業も厭わず、私生活は後回しにしがちなハードワーカーでした。ところが、コロナ期間に通勤時間がなくなり、出社して関わりを深く持っていた上司や同僚との関係が希薄に。その代わりに住んでいる地元の住人の方々との交流とか、読書を通じて趣味が増えたり、通信教育で新たな分野の学びがスタート。すると、社内の人間関係とか、業績評価に縛られていた過去の自分が間違っていたかもしれない、アフターコロナの状況になっても、過去の自分の価値観には戻らない……と決意したと話していました。
対面の会議と社内イベントはどうしても必要?
こうした、Dさんと同じように先祖返りしそうな状況に合わせることを躊躇う人が相当に増えているようです。私生活を大事にする価値観はすべての世代で起きている前提で考える必要があるのでしょう。
私生活を重視したい人の壁になっているのが、会議と社内イベントという声が聞こえてきます。
まず、会議ですがすべてが無駄とは言い切れませんが、先祖返りで復活したもののなかには無駄にしか思えないものが多く含まれていると気づくこともありそうです。
ある広告代理店の人事部長に聞いたところ、コロナで営業部門は朝礼を廃止。その結果として出社せずにクライアントへの直行、直帰が定着。業務報告もオンラインと営業支援システムなどを活用することで完結する状況になっていました。
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