年2000件の相談を聞いていると…
子どものやる気を引き出したいという気持ちはよくわかります。しかし、そのような気持ちを親が強く持てば持つほど、ますます子どもはやる気がなくなるということを、筆者は35年間にわたる塾などでの教育指導の経験から感じてきました。
子どもをやる気にさせるのではなく、自然とやる気になっていることが、本来のあり方ではないかと感じます。
筆者は、子育て相談を年間2000件以上受けています。その中には「どのような言葉かけをしたらいいですか?」という質問が数多くあります。確かに言葉で人を変えていくことは不可能ではありません。しかし、言葉には感情が乗ってしまうため、どのような言葉を使えばいいかというよりも、どのような感情で言葉を発するのかの方がはるかに重要です。したがって、どのような言葉を使うかは二義的なものです。
そして言葉の怖い点は、日常、無意識に発していることです。日ごろ、イライラのようなネガティブ感情が多ければ、無意識にネガティブワードを発していると推測されます。そのようにして、子どもを励まそう、やらせようとしているつもりでも、実は子どものやる気を削いでいるかもしれないのです。
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