必要なのは「行動したくなる言葉」
今回は前回に続く記事となります。前回は、やる気を引き出す言葉ではなく、「やる気の潰してしまう言葉をまずはやめていきましょう」と回答しました。(前回の記事)
しかし、なかなかマイナス方向の言葉を減らすことは難しいかもしれませんね。言わないようにしようと思えば思うほど、マイナス面に心が引っ張られるため、かえって意識してしまい、イライラが増すこともあります。
そこで、今回は、「直接的に子どもの心に働きかける『やる気を引き出す』言葉」についてお話します。
そもそも、やる気を引き出す言葉とはどのような言葉でしょうか。筆者は35年間で4000人以上の子どもたちを直接指導し、1万人以上の母親からの子育て相談を受けてきましたが、その経験から「やる気を引き出す言葉」とは「行動したくなる言葉」だと考えています。
言われてみれば当たり前のことと思われるかもしれませんが、とても大切なことなのでもう少し説明します。
「行動したくなる言葉」は、「行動させる言葉」とは異なります。
子どものやる気を引き出そうとして、「行動させる言葉」を使ってしまうことがあります。それが前回の記事で書いた「10の呪いの言葉」ですが、特に、「指示・命令・脅迫・説得」の4つの手段を使って、子どもを行動させようすることが少なくありません。しかし、それは逆に子どものやる気を潰す結果になりかねません。行動させるのではなく、「行動したくなる」言葉でなければ、やる気は内発的に発生しないということです。
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