これは子どもに、あまのじゃく的な特性がある場合に使います。つまり、「やれ!」と言えばやりたくなくなり、「やめなさい!」と言えば、やりたくなる性質のことです。「やる気がないのであれば、やらなくてもいいと思うよ」と同意されてしまうと、言われた方は、喜ぶというよりも、考えるようになる場合が多いです。ただし、「そんなやりたくないならやめなさい!!」とキレながら言う場合、内容面は伝わらず、感情のみが伝わってしまうため、声かけの際はある程度の冷静さが必要になります。
この言葉は類語がたくさんありますが、ようするに「承認言葉」と考えてください。認めてあげることで、子どものやる気が出てくることはよく知られています。広義の意味では「褒め言葉」だと思いますが、厳密には、褒めるというよりも軽く認めていく感じで使ってください。褒める場合は、余程のことが起こらないと使えませんが、承認は日常の些細なことで使えます。
感謝されることで、人はやる気がさらに引き出されます。こちらも上記の(4)と同様に、日常の些細な場面で使っていきます。
例えば、子どもが嫌々ながら手伝ってくれた場合でも、「ありがとう〜」と笑顔で対応します。感謝されて悪い気はしません。このように感謝される場面を多く経験すると、さらにやる気になり行動につながやすいです。すると、心がさらに満たされるため、今までやりたくなかった事も「やってもいいかも」と感じるようになります。
伸びていることを言葉にして伝える
「前進」の代わりに「成長」「進歩」と置き換えてもいいでしょう。つまり、伸びていることを言葉にして伝えていきます。やる気が起きない原因のひとつに「やっても伸びない」ことがあります。しかし、実際はやれば確実に伸びています。ただその変化があまりにも小さいため自覚できないだけです。漢字を1つ学べば、そのぶん確実に学力はついていますが実感できないように。
そこで、あえて言葉にして伝えていきます。はじめのうち、子どもは聞く耳を持ちませんが、繰り返し使っていくと、伸びている感覚を得ることができ、やる気につながっていきます。
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