「いつになったらやるのかな〜」「ゲーム楽しそうね〜」などが該当します。皮肉言葉は、相手を悟らせようと使いますが、もし自分が言われたら気分を害しますよね。例えば、ご主人に、「いつになったら料理するのかな〜」と言われたらカチンとくるのではないでしょうか。しかし、子どもにはつい使ってしまうことがあります。
「今日は珍しく勉強しているのね」など、あてつけのような言葉です。この言葉の裏には、「いつもはやらないのに、なんで今日はやってんの?珍しいこと……」というニュアンスがあり、その意味は子どもに伝わっています。
このような類の言葉は、日頃イライラしていると思わず言葉となって出てしまう可能性が高いです。
何度言ってもやらない時に使われるようです。例えば、「そんなやりたいんだったら、やれば!」。こうした言葉は、実は子どもが行動する言葉になることがあります。なぜなら、子どもは天の邪鬼の傾向があり、言われたことと逆の方向に行動することがあります。ですから、このような投げやり言葉を使うと、“一時的に”やることがありますが、長続きはしません。自らのやる気で動いているわけではないからです。
子どもの方が冷静な場合も
投げやりに近いですが、「いい加減にして!」「何度も言わせないで!」という感情がそのままストレートに言葉になって表現された場合、子どもは、「親がキレた」と言います。つまり、このような言葉を使った場合、子どもの方が冷静かもしれません。
しかし、子どもは親がただキレたとだけ思っており、肝心の内容面は伝わっていません。そして「キレた親の言葉は聞きたくないため、スルーするか、適当にいなして対応する」と、子どもたちが言っていました。
子どもたちが一番言われたくない表現形式が、「比較構文」です。「お姉ちゃん(お兄ちゃん)は、ちゃんとやっていたよ!」「他の子は頑張っているよね」など、他者との比較は最もやる気がなくなると言っています。
しかし、比較することで相手のやる気が出るのではと勘違いするケースがまだまだあるようです。
以上、10の呪いの言葉について紹介してきました。心当たりがある言葉がいくつかあったかもしれません。記事の前半でお話ししたように、呪いの言葉は全く言わないというよりは、使用頻度を下げる感じで取り組んでみてください。これだけで子どもの変化がわかります。
では、どのような言葉を子どもにかけたらよいのか気になるかもしれませんね。「10の呪いの言葉」に対する、「10の魔法の言葉」については次回の記事でお伝えします。今回は第1ステップとして、呪いの言葉の使用頻度を下げることだけに取り組んでみてください。
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