こうして「やる気を引き出そうとして、やる気を潰す言葉を使ってしまっている」という何とも皮肉な結果に終わることが多々あります。
質問内容を拝読すると、山本さんは子どもへのイライラの頻度が高いのではないかと思われます。そのような状況の時、単純に「言葉の言い換え」を行っても、感情面が言葉として表現されるため効果がないのではないかと思います。ですから、まずはネガティブな言葉かけを減らすことから始めてみます。ちなみに筆者はネガティブな言葉を「呪いの言葉」と呼んでいます。
まず、呪いの言葉に関して3つの注意点があります。
呪いの言葉、3つの注意点
(1)呪いの言葉は減らすのであって、ゼロにしようとは思わないこと
しばしば、「ネガティブな言葉はよくないので、使ってはいけない」と言われることがあります。確かに使わないに越したことはありませんが、これまで言い続けてきた経緯を鑑みると、いきなりネガティブワードをゼロにすると、親側にストレスが溜まり逆効果になると思われるためお勧めしません。
(2)呪いの言葉を使えば使うほど、子ども側に言葉の免疫力がついていくため、効果はなくなる
呪いの言葉を使うことで、子どもは一時的に行動を起こすかもしれませんが、「やる気」を持って行動していないため、毎回言い続けるハメになり、そのうち子どもは親の呪い言葉への対応法を熟知し、上手にかわしていきます。それに対して、親の感情はますます高ぶり、呪いの言葉を連発、または強い口調という手段に陥る羽目となります。
(3)呪いの言葉は使っても問題ないケースがある
それは、言葉をかけて子どもが「喜んで!」と自主的に行動している場合です。その場合は特に使用しても問題ありません。
では、これから、「子どものやる気を潰す10の呪いの言葉」を紹介します。
これらの言葉は、35年間の経験の中で、直接親御さんから聞いてきた代表的な言葉であり、子どもたちが「効果が全くなく、言われたくなかった」と語っていた言葉です。ですから、減らすだけで十分、子どもが変わっていくことが実感できると思います。
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