商談相手の心情を読むのが上手な人下手な人の差 働く人こそ「物語」を読んだほうがいい理由
物語を読み解くことの効用
物語文は、説明文と並んで国語の重要題材です。なぜでしょう?
赤ちゃんのころから読み聞かせられる「お話」は物語です。幼稚園や保育園で手にする絵本も大半は物語で、文字が読めるようになって接する多くの本は物語でしょう。物語の先には小説が待っています。映像になればドラマやアニメ、映画となります。
物語や小説は、自分が身の回りの世界では体験できないことをその中で体験させてくれます。その内容や、疑似体験を通じて、人生を生きるうえでのさまざまなことを教えてくれ、豊かにしてくれます。その入り口のひとつが、学校で扱う物語文です。
物語文を国語で扱うことの第一の意義は、物語・小説への入り口を用意することであり、将来物語や小説を読んで人生を豊かにする助けとなることであると思います。そのためには、子どもには物語を楽しく読むこと、感じることを体験してもらうべきでしょう。
しかし、国語の授業がややもすると、読み方の(ありもしない)「正解」を押しつけ、逆効果となってしまう場合があることは、本書の冒頭にも例をあげたとおりで、否定しません。
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