3年半に及ぶ調査と行動実験から見えてきた、優秀な営業パーソンの「ストレスの発散法」「資料」の特徴について紹介（写真：kouta／PIXTA）
「営業職」というと、ネガティブなイメージを持っている人も多いかもしれません。高いノルマが課され、体力的にもきつく、トラブルが生じたら謝罪対応に追われ、どれだけ努力しても数字を残さなければ評価されない……。そんな営業職ですが、どの会社にも、楽しみながら成果を出し続けるセールスがいます。
越川慎司氏の著書『AI分析でわかった トップ5％セールスの習慣』では、3年半に及ぶ調査と行動実験から見えてきた、優秀な営業パーソンの「再現性の高い行動ルール」を紹介。3年連続で目標を達成し続けて、かつ社内の営業成績が上位5％に入っている人を「5％セールス」としました。
本稿では同書より一部を抜粋し再構成のうえ、「5％セールスのストレスの発散法」「5％セールスが作る資料」の特徴についてお届けします。
■5％セールスの62％は「ストレスの発散法」を持っている
ストレスが0になることはありません。5％セールスも95％セールスも、誰しもストレスを感じています。
ストレスをなくすことは難しいでしょう。しかし5％セールスは、ストレスがあっても対処する手段を複数持っておくことで、精神的なダメージを抑えているそうです。
こうしたストレスへの接し方が、行動を止めることなく継続する力に影響を与えているようです。
ストレス発散方法は持っていますか？
レジリエンスという言葉を聞いたことはありますか？
レジリエンスとは、心理学において、ストレスや困難な状況に適応する能力や強さを意味するだけでなく、そうした状況から回復する能力をも指します。
5％セールスへのヒアリングによると、ストレス発散方法を持っていると答えた方が62％いました。同じ質問を95％セールスに投げると21％でしたので、ストレスとの付き合い方を知っている人が多いのが5％セールスといえるでしょう。
私はストレスに耐え切れず、過去に2度も精神疾患になったことがあります。
個人的にストレス発散方法を知りたかったので、ヒアリングに同行しました。
ヒアリングを通じてわかったのは、5％セールスはストレスに強いのではなく、ストレスを忘れる手段を複数持っているということでした。
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