親が言いがち実は子どもを「否定」している言葉 子どもがじっとしていられないときは叱る?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
時には我慢をしてほしいけれど、我慢させすぎてもよくない子育てのむずかしさ……(写真:yuu/PIXTA)
この記事の画像を見る(5枚)
「娘が泣き虫なので、我慢できるようになってほしいと思って“泣かずにがんばろうね”とつねに声をかけていたら、顔を引きつらせながら我慢するようになってしまいました。今からでも『泣いてもいいんだよ』と言ったほうがいいでしょうか」
「同年齢くらいのお子さんがいるイベントや集まりなどで、自分の子どもだけがじっとしていられないことがありますよね。うちの子、大丈夫かしら?」
NHK「すくすく子育て」元司会で、現在は「NPO法人親子コミュニケーションラボ」代表理事を務める天野ひかりさんは、お母さんお父さんから“我慢”や“集中力”に関するご相談をたくさんもらうそうです。同氏の新著『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』より一部抜粋し再構成のうえそのヒントをお届けします。

「受け身の我慢」と「自発的な我慢」どっちを育てる?

子どもに我慢させるのはいけないことですか?

「娘が泣き虫なので、我慢できるようになってほしいと思って〝泣かずにがんばろうね〟とつねに声をかけていたら、顔を引きつらせながら我慢するようになってしまいました。今からでも『泣いてもいいんだよ』と言ったほうがいいでしょうか」

多くのお母さんお父さんから我慢に関するご相談をたくさんいただきます。

『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』©天野ひかり(著)とげとげ。(イラスト)/ディスカヴァー・トゥエンティワン

まずはNGマンガを見てみましょう。

いかがでしょうか? そんなに悪い言葉かけではないように思いますよね。まず「我慢する力」とは何かを考えてみましょう。

一般的に「我慢」は、人や環境から押し付けられた圧力に耐える意味で使われます。つまり「受け身の我慢」です。

しかし、子どもの成長で大切な我慢の力とは、自分の気持ちをコントロールできる「自発的な我慢」です。

次ページ「認める言葉」をかける
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事