親が言いがち実は子どもを「否定」している言葉 子どもがじっとしていられないときは叱る?

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認める言葉をかけた上で、我慢する力を育てるためのポイントは2つ。

① 自発的な我慢の力は、おおむね4才以降に発揮されることを知る

子どもに我慢させることよりも、欲求や意欲を育てることが先です。0才から無理に我慢させたり、子どもに無関心だったりすると、4才以降に育つとされる「我慢の力」が十分に育たないことがわかっています。

② 親がお手本を見せる

一緒に挑戦したり楽しんだりする姿を見て、子どもも安心して挑戦できるようになり、自分が本当にしたいことやすべきことは何かを考えられるようになり、自分を抑制できるようになります。

もちろん親が我慢する姿を見て、子どもも覚えていくことを忘れずに。

POINT 我慢する力は、やりたいことを思いっきりやって認められた後に、育つ
NG 我慢しなくていいよ。
OK 怖いね。よくがんばったね!

子どもの集中力に対する親の勘違い

子どもがじっとしていられないとき、叱る? あきらめる?

同年齢くらいのお子さんがいるイベントや集まりなどで、自分の子どもだけがじっとしていられないことがありますよね。うちの子、大丈夫かしら?と心配するご相談をたくさんいただきます。

まずはNGマンガから見てみましょう。

『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』©天野ひかり(著)とげとげ。(イラスト)/ディスカヴァー・トゥエンティワン

じっとできない子どもは、集中できない子だと思っているお母さんお父さんにお伝えしたいこと。

それは、動き回る子は「じっとできない子」なのではなく、「自分の興味に夢中な子」だということです。むしろこのときに「座りなさい!」「ダメでしょ!」「やめなさい!」と言って、子どもの気持ちを抑え込むことで自己肯定感も育めなくなります。

じゃあ、じっとしている子はただボーッとしているだけ?と思うかもしれません。それも間違いで、「じっと座っている子」も「じっと座って(自分の安全地帯で観察するなど)いることに夢中な子」なのです。OKマンガを見てみましょう。

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