生活習慣病、血管、心臓など内科・循環器系のエキスパートで「血管の名医」として知られ、日々多くの患者と接する医学博士の池谷敏郎氏。
テレビ番組『あさイチ』(NHK)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)やラジオ番組などに多数出演し、楽しくわかりやすい解説が好評を博している。
過去15キロ以上の減量に成功したメソッドを全公開した15万部のベストセラー『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』に続き、『60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える 「100年心臓」のつくり方』を上梓した。
「人生100年時代」を元気に満喫できるかどうか健康長寿のカギを握る「『心臓の健康』にいい生活」を、運動、食事、メンタルなど、あらゆる観点からアドバイスする1冊で、発売後わずか6日で3刷2万部を突破するなど、大きな話題を呼んでいる。
その池谷氏が「『座りっぱなし』の健康リスクと、その簡単解消法」を解説する。
「座りっぱなし」は「心血管疾患のリスク」を高める
近年、在宅ワークも増えてきています。仕事の環境が変わった人も少なくないと思いますが、会社でも自宅でも、デスクワークになると、どうしても「座りっぱなし」になりがちです。
しかし、「座りっぱなし」は血流が悪くなり、「心血管疾患のリスク」を高めます。
オーストラリアの調査では1日に11時間以上座っている人は、1日4時間未満の人と比べて、死亡リスクが40%上がるという報告がなされています。
座りっぱなしを避けるために、小まめに席を立つことが大切です。会社だと、お茶をいれに行ったり資料を取りに行ったりなど、歩いて体を動かす工夫をしてみてください。
自宅では、限られたスペースでも体を動かす工夫が必要です。
本記事では、私がおすすめする「座りっぱなし解消の体操」を紹介しましょう。
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