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日本名物「お尻を洗うトイレ」海外で普及しない訳 イノベーションはブルーオーシャンを泳げるか

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  • 山脇 秀樹 ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授
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ところが、西岡先生が繰り返されていたように、1960年代、そして1970年代半ばでも、日本は欧米と比べるとトイレの後進国であったのです。トイレ後進国を先進国に変換し、さらに世界一清潔な国に発展させるというのは、その当時のビジョンであり、目的でもあり、使命でもありました。

そして、街の至る所に綺麗で清潔な水洗トイレがあり、とても快適かつ便利、というのは当時描かれた「未来のシナリオ」だったわけです。20世紀末には、日本はこのシナリオを見事に実現し、世界に冠たるトイレ先進国に発展しました。

「あー、日本に帰ってきた」という実感

こんなにたくさん、どこにでも、清潔な公衆トイレがある国は他には見当たりません。ロサンゼルスのフードコートに日本の高校生を連れて行った経験があるのですが、トイレが汚くて、落ち着かないのでパスした日本の男子高校生がいました。日本の若い人は、世界最高の綺麗なトイレに慣れているのです。

このトイレ先進国へのシナリオの発展過程で大きな役割を果たしたのは、読者の方々がよくご存じのように、やはりTOTOのウォシュレットとその競合製品(温水洗浄便座)ではないでしょうか。

筆者は海外から日本に到着し、成田あるいは羽田の飛行場のトイレに入ってその姿を見た瞬間に、あー、日本に帰って来たと実感するのです。

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【外国人観光客がSNSに投稿する】

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