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日本名物「お尻を洗うトイレ」海外で普及しない訳 イノベーションはブルーオーシャンを泳げるか

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  • 山脇 秀樹 ピーター・F・ドラッカー経営大学院教授
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ところがブルーオーシャンとは言えないのが実情です。

中国市場とアジア市場では売り上げが近年伸びているようですが、アメリカ市場と特に欧州市場では、浸透率はあまり高いとは言えません。カリフォルニアでの研修プログラムに参加した日本の高校生も、現地のホテル、レストラン、美術館を訪ねても、日本のウォシュレットがないことに気づきました。

アメリカでの普及状況はイマイチ

ウォシュレットは欧米で、どういう意味があるのでしょうか? 

ちなみに、筆者自身もこれまでカリフォルニア州の自分の生活圏、行動範囲内で、ウォシュレットにお目にかかったことがありません。

ちなみに、TOTOは1989年に水消費量の少ないトイレをアメリカ市場に導入し、アメリカ市場で唯一の水使用量が少ないトイレとして2000年後期までには25%以上という立派なマーケットシェアを獲得しました。

そこで、アメリカ市場での足場を確保したTOTOは2003年にウォシュレットを市場に導入するに至りました。ところが、発売当初は売り上げが伸びたものの、その後は伸び悩み、2007年にはTOTO USAの売り上げの5%以下にとどまっています。

2017年のTOTOの売り上げの約65%は国内市場から得たもので、アメリカ市場とヨーロッパ市場からの売り上げは全体の10%未満と推定されています(“Frequent flyer: why hasnʼt the Japanese toilet taken off?,” by Michael Skapinker, Financial Times, May 26, 2019より)。

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【観光名物でも海外では普及しない?】

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