日本名物「お尻を洗うトイレ」海外で普及しない訳 イノベーションはブルーオーシャンを泳げるか
日本を訪れた外国人観光客が驚嘆し、戸惑い、写真を撮り、インスタグラム、フェイスブックに掲載し、日本で慣れ親しむのがウォシュレットなのです。
最近では、これがついていないトイレが大都会では少ないほどで、まさに、トイレがある所にはウォシュレットとその競合製品ありき、と言っても過言ではないほどの印象を受けます。
購買の決定的瞬間を導くのは「意味」
新しい製品・サービスが、市場で成功するためには、もちろん新しい価値と意味を消費者に提供する必要があります。いくら製品が技術的に革新的であっても、消費者に「あっ、これ欲しい(I want)」と思わせるための購買決定への原動力がなければ、購買には至りません。そこで、一般消費者に「従来の慣習を変えるための、新しいやり方を提案し」「従来の認識を変え」、そして「これまでの不調和を解決する」ことを強くアピールする必要があるのです。
言い換えると、このような「購買決定の瞬間(buying moments)」を導くための新しい「意味」を提供することが重要になるのです。
日本のトイレ後進国から先進国への発展途上段階において、「新しいやり方、清潔な水を使っての洗浄」「新しい認識、トイレは清潔で便利な家電」、そして「不調和の4Kからの脱出」が消費者に受け入れられるための原動力となったのではないでしょうか。
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