肛門科医が教えるトイレの「正しい使い方」 「お尻の洗いすぎ」で引き起こされるトラブル

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お尻の「洗いすぎ」はなぜよくないのでしょうか(写真: 8x10 / PIXTA)
お尻を清潔にしようとするトイレでのある行動がむしろ、お尻に関するトラブルを引き起こす原因になる可能性があるといいます。『「温水洗浄便座で洗いすぎのお尻」が大変なワケ』に続いて、『痛み・かゆみ・便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい』を上梓した約10万人のお尻を診てきた肛門科医の佐々木みのり氏が、お尻のトラブルが起こる原因と解決方法を紹介します。

「お尻の洗いすぎ」になっていないかチェック

私の診療所では、患者さんの問診票に必ず衛生習慣に関する質問項目を入れています。次のようなものです。

1.温水洗浄便座機能について
・排便に関係なくトイレに入るたびに使っている
・自宅以外のトイレでも使っている
・温水で刺激しながら排便している
・15秒以上、洗浄している
2.入浴について
・肛門にシャワーを直接当てている
・肛門や外陰部をこすって洗っている
・せっけんやボディーソープで肛門や外陰部を洗っている
3.衛生習慣について
・お尻拭きやウエットティッシュなどで肛門を拭いている
・マキロンなどの消毒液で肛門を消毒している

多くの患者さんは、ほとんどの項目に丸をつけます。この記事を読んでいるみなさんの中にも、たくさん丸がつく方がいるかもしれません。実は、1つでも丸がついたら、お尻の洗いすぎ、ケアのしすぎです。

少し前までは病院でも「お尻はキレイに洗って清潔に!」と指導していました。しかし、弊害が出始めたのです。それは15年以上前のことですが、日本大腸肛門病学会で黒川彰夫医師によって「温水便座症候群」という病名が提唱されました。

これを受けて、医療の現場でも「お尻は洗いすぎないように」という指導方針に変わっています。お尻を洗えば洗うほど、ケアすればケアするほど、自ら病気を引き起こしてしまう可能性があるのです。

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