9年の浪人生活を終えたがっそーさん。さすがに、9年という長期間を戦い抜く過程では何度もめげそうになったこともあったそうです。どうしてここまで頑張れたのか理由を尋ねてみたところ、「後悔を残したくなかった」という答えが返ってきました。
「精一杯頑張れなくて、医学部に受からなかった未来を想像していたんです。そのまま会社に居続けても未来はなかったですし、一度やめてしまって経歴に穴もあるから、いい会社に転職することもできません。そんな未来を回避したかったから頑張れました」
そんな彼に、それでも浪人して良かったことを聞くと、「自信を持てるようになった」と語ってくれました。
「高校時代は周囲に仲間がいるから気持ちを強く保てていましたが、1人で受験勉強をするようになってからは医学部なんて不可能だと内心思っていました。でも、不可能だと思っていたことを超えられたから、自分はやればできると思えるようになったのです」
そうした成功体験と、基礎を積み重ねた経験は、現在の医学部の勉強にも生きていると言います。
基礎の積み重ねが自分を救ってくれる
かつて高校時代にワースト3の成績だった青年は今、学年でトップ3の成績を取ることができていました。それもまた「自分が浪人時代にやってきた、基礎を身につけようとした意識は間違っていなかった」と自信を深めることになったそうです。
4月から28歳の新2年生になったがっそーさん。最後に、かつての自分と似た境遇の人々へのメッセージをいただきました。
「今、志望校を目指して勉強を頑張っている方には、基礎を積み重ねておけば、応用を問われても生かすことができるし、緊張してもいきなり頭が真っ白にならなくなるので、つらくてもコツコツ目の前のことをこなすことをお勧めします」
途中遠回りもあったものの、地道に勉強を重ねて合格を掴み取った苦労人の言葉には、人間としての深みが宿っていました。
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