「外資系コンサル」が大学生にこうも人気な理由 「20代で年収1000万円プレーヤー」に憧れ?

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昔の受験と今の受験では受験事情が様変わりしている(写真:Ushico/PIXTA)
親の常識は受験生の非常識と言われるほど、今の受験事情は様変わりした。とくにトップ私大と称される「早慶MARCH(早稲田・慶應・明治・青学・立教・中央・法政)」でその傾向は顕著だ。これらの大学はどう変化し、社会でどのような位置づけにあるのか。教育ジャーナリスト・小林哲夫氏の著書『早慶MARCH大激変「大学序列」の最前線』より一部を抜粋し、再編集のうえ、各校が取り組む改革や、難易度、就職力、研究力、学生気風などを紹介する。

「外資系コンサル」はなぜ就活生に人気なのか

「外資系コンサルタント」という響きはどこか魅力的で、最近では「エリート」として受け止められる。大学の就職先として、あこがれに近い思いで語られることがあるようだ。外国資本の会社ならばたいていの業界に存在する。コンサルタント会社は日本でもさまざまな分野で展開している。

近年、入試難関校いわゆるエリート校からの外資系コンサルタント会社への就職者が増えている。

2022年、慶應義塾大の就職先ランキング上位20に5社が並んだ。

2位 アクセンチュア88人 
3位 PwCコンサルティング83人
9位 ベイカレント・コンサルティング47人
18位 アビームコンサルティング37人
20位 EYストラテジー・アンド・コンサルティング35人

2018年、同大学からの就職者は、6位アクセンチュア53人、14位デロイトトーマツコンサルティング34人、15位アビームコンサルティング33人だった。

早稲田大では3社顔を出している。5位アクセンチュア57人、6位PwCコンサルティング50人、9位ベイカレント・コンサルティング44人。同大学の上位30を数年前までさかのぼると、2014年には1つも入っていない。2018年になると7位アクセンチュア55人のみだ。

早稲田大、慶應大の就職先ランキング(2022年)
(出所)慶應義塾大、早稲田大の大学ウェブサイト

東京大も外資系コンサルタントは人気が高い。前年比で増加傾向にある。2位マッキンゼー・アンド・カンパニー23人、4位PwCコンサルティング16人、14位アクセンチュア9人(出所:「東大新聞オンライン」2022年8月29日)。

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