あの新人に「イタい男」と敬遠されないために 「消せるボールペン型」への適切な熱の入れ方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

女性の上司の1位となった天海祐希さんは、「頼もしい」点が評価されています。テレビドラマでなどでも、私が受けて立つ、という姿勢が好感をもたれているように感じます。

筆者が研修等でこれから管理職になる女性のみなさんに「どんな上司がいいと思うか」という質問を投げかけることがあるのですが、このときに必ず出てくるものに、「逃げない」という言葉があります。

「部下に権限移譲し、その分については自分が管理職として責任を負ってくれる。そうした上司のためならこちらも期待以上の成果を出そうと頑張りたいと思う」

という発言がとても印象的でした。管理職として求められている姿勢、少しずつ見えてきたでしょうか。

まずこちら側が働き方をかえようとする姿勢を見せる

昔から、「クールヘッド・ウォームハート」という言葉はありましたが、労働環境に敏感で、長期的雇用に対する幻想も抱いていない今年の新人たち。彼ら、彼女らには池上さんのように、彼らの仕事の意味をわかりやすく伝える一方で、松岡さんのように親身に応援する姿勢、そして、天海さんのように逃げずに部下とともにいる、という態度が求められるのです。

そして、こうした姿勢は、新入社員のためだけに必要なのではありません。職場の多様化が進み、「あうんの呼吸」や、「背中を見て学べ」といった今までのコミュニケーションが通じなくなってくる今後、管理職が積極的に身に付けるべき姿ともいえるでしょう。

「俺たちのときは……」と上から目線で説教すると、「これだから昭和男子はイタいね……」などとLINEで炎上すること請け合いです。それよりも、新しい「柔軟な機能」を使いこなす「デキる先輩・上司」になってみませんか?
 

小紫 恵美子 経営コンサルタント(中小企業診断士)

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

こむらさき えみこ / Komurasaki Emiko

経営コンサルタント(中小企業診断士)。東京大学卒業後、1995年NTT入社。主に法人営業に従事し、在職中に中小企業診断士の資格を取得。結婚、退職後に出産・育児の10年の「ブランク」を経て、中小企業診断士事務所OfficeCOMを開業。女性経営者を中心とした中小企業のコンサルのほか、セミナー・研修講師、執筆活動などを行う。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事