※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
3人目育休中、現役小学校教員です。30代、育休を経て、育児中の同世代の教員仲間がとても疲弊しています。人間性も能力も高いのに、現場で心身がすり減って辞めたいと言っています。
育休中の現役教員がおかれている切実な状況
この質問をいただき、大変衝撃を受けました。筆者は、かつて東京の私学の経営者として学校教育の現場にいたことがあり、教員の仕事量、活動量の多さについてはよく知っていました。しかし、その学校では女性教員が少なかったこともあり、子育て中の女性教員の方々がおかれている状況がここまで切実であるとは、実際には体感してきたことがなかったのです。
今、学校と先生方は、さまざまな変化の波にさらされています。
「公立小学校の教員採用試験倍率の大幅な低下」「精神疾患による病気休職者数が過去最多」「教員不足」「教員のブラックな働き方」「コロナ禍による通常業務以外の業務増加」「プログラミング・英語教育・アクティブラーニングなどの新しい教育の導入」「GIGAスクール構想によるタブレットを使った教育」などなど。こうして一覧にしただけでも、先生方の大変さが感じられるのではないでしょうか。
ただ、日ごろ先生方の状況について、一般の保護者などが詳しく知り得る機会は少なく、育休中の現役教員の方々の実態も、広くは知られてはいません。
そこで今回、まずは実態を把握するために、育休中または育休を経験している女性教員の方、とくに小学校教員の方々に呼びかけたところ、全国から、予想を超える数の声が集まりました。
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