「内臓型冷え症」対策に超オススメ、薬効肉野菜鍋 「今の寒い時期にピッタリ」漢方薬剤師が紹介

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寒い冬にピッタリ。体の内側から温める鍋を紹介します(写真:YamisHandmade/PIXTA)

寒さ厳しいこの季節、 防寒は体の外だけでなく内からも行わなくてはなりません。今回は漢方の考え方を取り入れて体を内側から温める食材を使った「薬効肉野菜鍋」を紹介します。

このところ「薬膳」「薬膳鍋」などの言葉を目にする機会が多くなりました。これらを漢方薬のようなものとして受け止めている方も多いです。初めにこの「薬膳」について解説したいと思います。

薬膳が必ずしもいいわけではない

「薬膳」という言葉は最近では一般的に使われていますが、本来の漢方にはそういう言葉はありません。茨城大学名誉教授の真柳誠先生によると、「薬膳の用例は『後漢書』に初出するが、煎じ薬を配膳する意味でしかなかった」そうです。そしてその後の出版物に「薬膳」という言葉が登場して以降、使われるようになったようです。

現在は「薬膳」と称して、むやみに生薬を料理に加えて効能をうたうといった風潮が生じています。いったん広がった言葉の一人歩きを止めるのは難しそうです。

そもそも漢方薬は個人の症状や体質に合わせて処方されるもので、皆が同じものを服用するとはかぎりません。体質によって温めたり、冷やしたり、あるいは潤わせたりと、必要なことが違うからです。食事も同様で、本来は個人の体質に合ったものを適量食べるのが基本です。

巷でよく目にする「薬膳メニュー」は、高麗人参(朝鮮人参)やクコの実など、生薬にもなるような食材を入れたものを総称しているようですが、個人に合うかどうかはお構いなし。当然、これらの食材は薬効が大きいので、たまたまそれが必要な人が食べれば元気になりますが、合わなければ逆に体調を崩してしまうこともあります。

生薬を使った料理を、学生さんと作って食べることがあります。例えば、韓国料理の参鶏湯(さむげたん)を4~5人で食べると、「とても体調が良くなった」と言う人がいる一方で、「体がほてって、のぼせて眠れなかった」という人もいます。温める必要がある人には人参や棗(なつめ)、生姜、にんにくが入った参鶏湯は体に合いますが、その反対に、こもった熱を冷ます必要がある人にとって、温める作用が強いメニューは害になるのです。

このように薬効の大きいものには必ず副作用があり、それは食材でも同じなのです。

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