食べすぎは体に悪いのはよくわかっているけれど、年末年始はつい食べすぎてしまう機会が多い時期だと思います。そんな年末年始の胃の不調への対処法について解説します。
そもそもなぜ食べすぎがいけないか。それは、漢方では胃腸は生命エネルギーである「気」を作る場所であると考えるからです。胃が食物の消化に追われて疲れ果ててしまうと、気がうまく作られなくなり、気が不足した「気虚(ききょ)」という状態になります。気虚は自然治癒力が低下した状態ともいえるので、結果的に新型コロナやインフルエンザなどにかかりやすくなったり、治りにくくなったります。
食べすぎの漢方的対策2つ
「食べすぎかな、ちょっと胃もたれがする」という段階で気をつければ大丈夫です。具体的な対策を挙げてみます。
対策①食べる前に胃の働きを上げておく
飲み会や食事会の前に白湯を飲んでから出かけるといいでしょう。胃腸は冷えた状態では働きが悪くなり、消化力が落ちます。50~100ミリリットルの白湯を飲んで、胃を温めておくのがおすすめです。
多くの漢方薬に入っているしょうがは、胃腸を温めて消化力を上げる食材です。白湯に薄くスライスしたしょうが1切れかチューブのしょうが1センチ程度を入れたもの、あるいはジンジャーパウダーを一振りしたものを飲むといいでしょう。
対策②「消導薬」になる食材を積極的に摂る
食材のなかには、消化を促す働きをするものがあります。最も身近なものは、大根おろしです。輪切りにした大根1センチ分ぐらいがちょうどよい量です。小皿に盛って食べましょう。
かんきつ類もおすすめの消導薬です。レモンやゆず、かぼすなどが料理の付け合わせにあったら、必ず絞ってから食べるようにしましょう。
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