地域社会に生きる人々の幸福を考えるきっかけをつくることを目指して、2012年から、2014、2016、2018年と2年ごとに(一財)日本総合研究所が発表している「都道府県幸福度ランキング」。同調査の最新結果が明らかになった。
同調査では、地域の社会的状況や構造を示す5つの基本指標と、人々の幸福感を具体的に評価する尺度として「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の5分野・50指標を設定。それに追加指標を加えた計75指標を総合して、都道府県別の「幸福度ランキング」を算出している。
今回は「総合ランキング」の中から、都道府県ランキングについて紹介する。
【2020年10月9日13時10分追記】初出時、データの一部に誤りがあったため、ランキング表と本文を一部修正しました。
【2020年10月19日9時50分追記】ランキング表の一部に誤りがあったため、一部修正しました。
「仕事」「教育」で2位以下を引き離す
最新の2020年版で47都道府県のトップに立ったのは福井県だった。2014年版から数えて、4回連続の首位だ。
原動力は、2012年版から1位を守り続けている「仕事」と「教育」。なかでも「教育」はほかの都道府県を大きく引き離す得点となっている。
ただ、総合1位の座も盤石とはいえなさそうだ。総合得点で2位以下に圧倒的な差を見せつけた前回(2018年版)と比べると、他県との差は縮まりつつある。