地域社会に生きる人々の幸福を考えるきっかけをつくることを目指して、2012年から、2014、2016、2018年と2年ごとに(一財)日本総合研究所が発表している『都道府県別幸福度ランキング』。同調査の最新結果が明らかになった。
先日配信した都道府県ランキング、政令指定都市ランキングに続いて、今回は中核市ランキングを紹介する。
同調査では、地域の社会的状況や構造を示す6つの基本指標と、人々の幸福感を具体的に評価する尺度として「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の5分野・33指標を設定。合計39指標を総合して、中核市の「幸福度ランキング」を算出している。
【2020年10月9日13時10分追記】初出時、データの一部に誤りがあったため、ランキング表と本文を一部修正しました。
豊田市が3回連続の首位に
総合ランキングの1位は豊田市。2016年版、2018年版から3回連続での首位となった。
トヨタ自動車に代表される自動車産業が住民生活を支える強固な基盤となり、基本指標と仕事分野は2016年から1位をキープ。健康分野の順位も前回の7位から今回は2位に上昇しており、市民の健康意識の高まりもうかがわれる。
総合2位は岡崎市だ。基本指標が2位となったほか、健康分野、仕事分野、生活分野でも上位を維持。その結果、総合ランキングは前回の5位からジャンプアップした。
3位は高崎市。基本指標の改善が顕著(前回23位→今回12位)で、2018年版の総合6位から上昇した。生活分野(9位→4位)、教育分野(18位→11位)も上昇しており、安定した生活環境と充実した教育環境の整備が進んでいる。