令和初公開!48中核市の「幸福度」ランキング 安定した基盤をバックに上位に入ったのは?

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続いて、基本指標と5分野のランキングについて解説する。

前述のように、基本指標ランキングの1位は豊田市。続いて、2位岡崎市、3位豊橋市の順となった。

豊田市は「財政健全度」「選挙投票率(国政選挙)」で1位であり、岡崎市は「自殺死亡者」が大きく減少(35位→4位)したほか「選挙投票率(国政選挙)」も2位をキープするなど、人々の幸福感や満足度に関する生活・社会基盤が盤石であることがうかがえる。

【2020年9月16日13時50分追記】初出時、岡崎市の「幸福感や満足度に関する生活・社会基盤が盤石である」要因に誤字があったため、一部修正しました。

健康分野ランキングでは、1位に前橋市、2位に豊田市、3位に長野市が入った。

前橋市は、医療・福祉領域が2位、運動・体力領域が7位と上位に入り、健康分野で初めて1位を獲得した。豊田市は「体育・スポーツ施設数」が1位、「要介護等認定率」が2位になった結果、前回の7位から今回は2位と上伸した。

安定した生活環境が好循環を生む富山市

文化分野ランキングの1位は佐世保市、2位は高崎市、3位は岐阜市となった。

佐世保市は「常設映画館数」で1位、「姉妹都市提携数」で2位に入った影響が大きかった。高崎市も「文化活動等NPO認証数」で前回から1位をキープしている。

仕事分野ランキングでは、豊田市が盤石の1位。以下、長野市、宇都宮市が続いている。

豊田市は前述のように、自動車産業が雇用領域と企業領域を支える基盤となっており、2016年版から3回連続で1位となった。長野市は、企業領域が前回の15位から今回は8位に上昇したことがプラスに働いた。

生活分野ランキングは、1位が富山市、2位が秋田市、3位が福山市となっている。

富山市は「生活保護受給率」「待機児童率」が1位で、生活分野では2016年版から3回連続のトップだ。安心・安定した生活環境が、仕事分野(5位)や教育分野(2位)にも波及していることが読み取れる。

教育分野ランキングの1位には呉市が入った。2位は富山市、3位は高知市だ。

呉市は学校領域が5位、社会領域が4位となった。児童・生徒だけでなく、さまざまな世代が学べる環境が整っている。高知市は「社会教育費」が前回の23位から今回は1位へと急上昇したことが飛躍につながった。

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