有馬純氏は経済産業省在籍時代に、気候変動問題の国際交渉に従事。エネルギーや脱炭素化に関する国際情勢に詳しい。
そもそも無理な目標だった
──2025年11月10日から22日にかけて、ブラジル・ベレンで国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開催されました。成果や課題は。
今回の会議でも先進国と開発途上国の利害対立が目立った。結果を見ると、気候変動に適応するための資金を35年までに3倍に増やすこと、貿易措置をめぐる対話の実施など、途上国の主張がある程度通った形だ。
他方、ヨーロッパなど先進国が主張した、化石燃料フェーズアウト(段階的廃止)の文言はCOP30の正式決定文書に盛り込まれなかった。アメリカがパリ協定からの離脱を表明し、COP30に交渉団を派遣しなかったこともあり、全体として途上国が有利な形で終了した。



















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