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ビジネス #日本企業の強みを再確認 「~らしさ」って何?

「伊藤忠」高水準の利益を支える"現場主義"の本質 当期純利益は過去最高、その強さの秘密とは?

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『星の商人』のページを繰っていくと、サステナブルな繊維の話、スプレッドやオイルの話、プラスチックにまつわるスタディなど、暮らしに身近で“知ってみたくなる”情報が並んでいる。「駐在員の旅案内」という連載では、その地で暮らし、働いている人のリアルな情報が豊富な写真ととともにつづられている。巻頭では、ファーストリテイリングの柳井正社長と岡藤会長の対談や、ファッションデザイナーであるポール・スミスのインタビューなど、ユニークな記事が載っている。

創刊から2年を経て、毎号3万5000部ほど作成され、社内外の関係者に送付している。蔦屋書店などにもフリーペーパーとして置かれており、持ち帰る人が多いという。社外に発信して評価されることで、結果的に社内にも伝わり広まっていく。いい意味での情報の循環が起きていると感じた。

内容については「伊藤忠の基本的なスタンスを理解していただきたいという意図を込めています」と小林さん。具体的には「普通の方々の日常生活に寄り添い、さまざまな側面からサポートしているのが伊藤忠の独自性であり、果たすべき役割の1つ。そこを訴求していこうと考えたのです」。

日々の暮らしに近い商いを手がける伊藤忠

総合商社の仕事というと、大きな資本を動かす壮大な事業ととらえられがちだが、それだけではない。伊藤忠は日々の暮らしに近い商いを数多く手がけている。そういう姿勢を『星の商人』を通して伝えていこうということ。だから、人の暮らしを取り巻くさまざまな事象を、楽しくわかりやすく伝えている。ページの随所にQRコードが付されていて、そこからも深く広い情報を得ることができる仕組みだ。

創刊10号を記念して、連載である「駐在員の旅案内」を『旅する星の商人』として1冊の書にまとめた。QRコードをなぞると、その地にまつわる音楽を聴くことができる隠れた仕掛けもある。『星の商人』を起点として、情報発信のさまざまな広がりも見える。

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【情報発信のための施設も設置】

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