では、「家」の絵を上手に描くために、私はどんなことを教えたと思いますか?
じつは、3つの「キスラー式メソッド」を教えて、「基本」をマスターしてもらい、それを「家」を描くことに応用してもらったのです。その3つの「キスラー式メソッド」は、次のようなものです。
「基本要素」をマスターするだけでいい
1つめは、 「4つの基本要素」を応用することです。
「4つの基本要素」とは、「球体」「立方体」「円柱」「円すい」 の4つです。たとえば「家」を描くときには、このうちのひとつ「立方体」から描き始めます。
「立方体」は、とても重要で、とても応用がきく「基本要素」です。これを使えば、「箱」「家」「建物」「橋」「飛行機」「乗り物」「花」「魚」など、多くのものが描けます。
実際にどう描くかというと、スケッチブックの新しいページに、2つの点を横並びに向かい合わせに打ちます。点と点のあいだに、鉛筆をもっているのとは逆の手の指を置きます。指の上下の位置に、それぞれ点を打ちます。
4つの点をつなぐと、四角形が簡単に描けます。注意点は、真ん中の2点を、かなり近くに打つことです。
この2点をあまり離して打ってしまうと、「開いた(立方体の上面が見えすぎる)四角形」になってしまいます。
次に、立方体の側面の垂直線を引きます。まっすぐな線を引くと、絵が「傾かず」にすみます。
そのためのコツは、スケッチブックのページの縁を、垂直線を描くときの参考にしてみることです。みなさんの引いた垂直線がスケッチブックの縁と平行になっていれば、絵が傾くことはありません。
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