目標未達でも実績を印象良くアピールする超テク 変えられない数字も「比較」を使えば見た目が違う

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実績の報告書ではあるものの、「実績がわかった」だけではなく、「課題」と「来期にやること」が加わることで、受け取った上司側は「こいつ、経営目線を持っている」「がんばりではなく、具体的な改善策を考えている」という印象を受けるのです。

ちなみに、パターンA、Bのどちらにも元々あった「(3)その他特記事項」は削除します。

これは、マーケティング部や営業アシスタントに直接伝えるほうが喜ばれますので、そちらに伝えるようといいでしょう。

『THE FORMAT―文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)

また、Bの「(3)その他特記事項」は「気合いでがんばります!」ということは伝わるのですが、数字を求めている上司からは「こんなぼんやりしたことを書いているから営業成績が悪いんだ。具体的な目標はないのか? もしかして、何も考えずに仕事をしているのではないか?」と思われ、評価を下げてしまうことになりかねません。

報告書をはじめ、ビジネス文書には「がんばった感じ」や「いい人感」をふんわりアピールし、察してもらいたいという意図で書くと、受け取り手に「これは、結果を誤魔化しているんじゃないのか?」と思われてしまうことがあります。これはとてももったいないことです。

それよりも、「数字を入れる」、テクニック「比較を入れる」の方が効果は高いもの。

まずは、事実と数字。考えや目標のアピールは、事実と数字をベースにして「引き出された結論」として書いておく方がいいのです。

数字を変えなくても印象が変わる報告書のフォーマット

『THE FORMAT―文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)
『THE FORMAT―文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)

このように変えたほうが、たとえ同じ成績でも、上司の受ける印象はぐんとよくなります。

そして最後に、この「実績報告書のフォーマット」はこちらです。

『THE FORMAT―文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)

このフォーマットを使えば、よい人事評価が受けられる書類が作れるはずです。

石倉 秀明 株式会社キャスター 取締役CRO(Chief Remotework Officer)

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いしくら ひであき / Hideaki Ishikura

1982年生まれ。群馬県出身。株式会社リクルートHRマーケティング入社。2009年に当時5名の株式会社リブセンスに転職し、事業責任者として入社から2年半で東証マザーズへの史上最年少社長の上場に貢献。その後、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)のEC事業本部で営業責任者を務めたのち、新規事業・採用責任者を歴任。2016年より1500人以上のメンバーがほぼ全員リモートワークで働く株式会社キャスターの取締役に就任。そこで磨き上げた文章術と「フォーマット」を本書で初公開している。

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