目標未達でも実績を印象良くアピールする超テク 変えられない数字も「比較」を使えば見た目が違う

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報告書を書いている男性
人事評価の前に必読!印象をよくする書き方のコツをお伝えします(写真:takeuchi masato/PIXTA)
企業の人事評価において、目標数値に対する結果などを上司や会社に報告することがあります。一方、目標が達成できなかった(結果が悪かった)場合には、本人は気が重いもの。そんな時にも良い印象を与える書類の書き方とは? 『THE FORMAT―文章力ゼロでも書ける究極の「型」』から一部抜粋、再構成してお届けします。

変えられない実績を良く見せる「縦比較」と「横比較」

「会議の報告資料や企画書、提案書、報告書」を、「よりわかりやすく、通りやすく、良く見せるための書く力」を高めるためにもっとも簡単なトレーニング方法は、真似ること。

とくに、良い例と悪い例を対比して、何が違うのかを理解し、良い例の真似をしていくと、うまく書けるようになります。

今回は「変えられない実績を「良く見せる」ための 実績報告書、年次報告書フォーマット」についてお伝えしていきます。

最初に、大事なことをお伝えします。

「比較」を使いこなせると、微妙な数字、失敗した事例も役立つ素材に変わり、ネガティブな印象になるはずだった報告をポジティブなものに変えることができるということです。

ぼくが実際によく使っているのは、「縦比較」「横比較」と呼んでいるテクニックです。

たとえば、営業目標に対して達成率が96%、未達のまま期末となり、報告しなければいけないとしましょう。

「営業目標1000万円に対して、達成率は96%でした」は事実そのままの報告ではあるものの、受け取る側の印象はネガティブです。

しかし、これをこう書き換えたら、どうでしょう?

×「営業目標1000万円に対して、達成率は96%でした」

◎営業目標1000万円
売り上げ960万円
達成率は96%
前年同期実績比 125%増

こう書くと、営業目標には達しなかったものの、前年同期より大幅に数字を伸ばしたことが伝わります。

このように、前年や前期など、時系列で比較をするのが「縦比較」です。

次ページ「横比較」を加えると?
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