「この人ポンコツだな」と思われる人の残念な習慣 脳の力の発揮度は、毎日の習慣で変わっていく

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
拡大
縮小
仕事に追われるビジネスマン
そもそもの能力の差ではないとしたら?(写真:kouta/PIXTA)
同じ作業をお願いしても、すばやく正確に仕上げてくれる人もいれば、遅いうえにミスが多い人もいます。その差を、能力や要領の差だと思っていませんか? 実は、同じ人でもいくつかの習慣を見直すことで、脳の能力発揮の度合いが変わります。つまり、作業効率や正確性をコントロールすることができるのです。
『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の著者の1人、藤吉豊さんが、一生使えて結果につながる、脳の力の発揮法を解説します。

習慣が、能力の発揮度合いを決める

何でも正確かつ的確に対応でき、しかもスピーディな人もいれば、いつも締め切りギリギリでミスが目立つ人もいます。

「できる人は何でもできる」「そもそもの能力の差」などと思っている方も多いのではないでしょうか?

私たちは今回、100人以上の「学びの達人」たちが書いたベストセラーを精読し、頭が良い人、勉強で結果を出してきた人の勉強法について研究しました。その中で発見したこと。それは、学習能力や理解力の差やミスの量は、習慣を変えることでコントロールできるということです。

ここでは、日々の勉強や仕事で、自身の能力を十分に発揮していくために大切なポイントを、3つの切り口から紹介していきます。

机の上、パソコン画面が散らかっている

仕事中、いくつものウィンドーが開きっぱなしになっていませんか? メールを書きながら途中で調べものをして、別のウィンドーで統計の表を作って……など、いくつもの物事を同時進行でしていないでしょうか?

あるいは勉強中、英語の勉強をしながら数学のテキストが気になっていたり、机の上に出ているスマホが気になったりしていませんか?

勉強法のベストセラーには、「目の前のひとつのことに集中すること」の重要性が書かれていました。マルチタスク(同時に複数の作業や処理をすること)はしないこと。それだけでやる気や集中力、効率が格段に上がります。

次ページなぜマルチタスクがダメか?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT