なぜマルチタスクはだめなのでしょうか。それは、脳科学の知見から、「人間の脳はひとつのことしか処理できない」ことがわかっているからです。
複数の作業を同時に行おうとすると、集中力も落ちます。自動車運転中の「ながらスマホ」が禁止されているのも、スマホに気を取られていると、前方の安全確認がおろそかになるからです。
目の前にやるべきことが複数あるときには、優先順位をつけて、優先順位の高いものから、順番にやっていきます。そのためには、机の上やパソコンの画面上を整理して「そのときやること」だけが目に入る状態にしておくことも効果的です。
つい夜更かししがち
忙しいとき、つい削りたくなるのが睡眠時間です。あるいは帰宅後にだらだらと過ごしていて、いつの間にか夜が更けていたという経験がある人も少なくないでしょう。
勉強法の達人たちは、「睡眠は脳のパフォーマンスに影響を与える」「睡眠時間を削ってはいけない」「夜はしっかり寝る」など、睡眠時間を十分に確保することの重要性について言及しています。
なぜ、脳の働きに関して、睡眠時間の確保が必要なのか。それは、睡眠に次のようなメリットがあるからです。
・記憶が定着する。
・記憶が整理される。
・物事の理解が深まる。
起きている間の記憶が整理されたり定着したりするのは、寝ている間です。睡眠が不足すると頭の中が整理されていない状態が続き、脳のパフォーマンスは下がります。夜はしっかり眠る。そのほうが、脳にとっては良いのです。
では、脳の力を高めるには、どのくらい眠るのがいいでしょうか? 睡眠時間の目安を示している本を精査すると、一般的に大人は「7~8時間」と書かれていました。
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