スーパーで「おすすめしない惣菜」についていろいろ述べてきましたが、これは「この3つの惣菜がとくに悪い、つくり方が悪い」という話では終わらないのです。
決して「スーパーの惣菜」を否定しておしまい、という話ではなく、「消費者の側も考えなくてはいけない問題」があるのです。
スーパー側もお客さんをなめているわけでも何でもなく、多くのスーパーは「よりよい惣菜」「おいしい惣菜」を出そうと必死に頑張っており、その努力は認めるべきだと思います。「それでも解決できない問題が惣菜にはある」ということです。
「おいしさ」と「賞味期限」は二律背反の原理
そもそも「賞味期限」と「おいしさ(手作り感)」は二律背反のところがあります。乱暴な言い方をすれば、「賞味期限」を延ばそうとすればするほど、「手作り感・おいしさ」が犠牲になるわけです。
たとえば、「筑前煮」を店内調理でつくって「チルド」で売ったら、「賞味期限」は3日ほどです。
これを「平気で『コンビニの惣菜』買う人の超残念な6盲点」で述べた、「二次加熱殺菌(90度)」を行って「真空パック」にすれば「賞味期限」は30日になります。
さらに「高温殺菌(120度)」で「レトルト」あるいは「冷凍」にすれば「賞味期限」は1年以上に延びます。
「チルド⇒真空パック⇒レトルト・冷凍」の順に「賞味期限」は延びるけれど、逆に言えば「賞味期限」を長くすればするほど、「素材の風味」「食感」は失われるわけです。
スーパーも「おいしさ」と「賞味期限」の狭間、ジレンマで悩んでいるのです。
本音でいえば、スーパー側も、すべて「真空パック」「冷凍」で売るのが一番ラクです。言うまでもなく「賞味期限」が短ければ短いほど在庫のリスクがあるからです。
コンビニなどはそこを割り切っているから「真空パック」を採用しているのだと思います。
しかし、最近では一部ではあるけれど、この動きに逆行して、リスクをとってでも「おいしさ」を提供しようとする動きがあります。
いま述べた大手スーパーチェーンの「国産カット野菜」もそうですし、ポテトサラダを食感の失われる「真空パック」ではなく、「チルドのカップ」で出すコンビニも出てきています。
これも「平気で『コンビニの惣菜』買う人の超残念な6盲点」で書いたことですが、マヨネーズを使ったサラダを「真空パック調理」すると、どうしてもマヨネーズが油と水に分離してしまい、おいしさが損なわれてしまうのです。
いずれにせよ、「市販の惣菜」を買うのであれば、こうした「裏側」を知ったうえで買ってほしいというのが、私の思いです。
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